マフラー規制の強化について

マフラーの保安基準についての必須知識

バイクについてよくないイメージを持っている人が特に気にしていることの一つに騒音があります。
バイクの場合、その車体特有のエンジン音が魅力の一つではありますが一方でその音をうるさく感じてしまう人もいます。

バイクによる騒音は年々厳しく規制される方向になっており、特に2016年4月20日から施行されたマフラー規制に関する規制が国土交通省より出されました。

それ以前にも2010年施行の加速時騒音規制のマフラー認証制度があり、さらにそれ以上の基準が新規性で適用されることになりました。
なお2016年の規制においては国際基準が導入をされており、既に新車として販売されるバイクはそちらの適用されるもののみとなっています。

問題はそれ以前に発売された旧車で、新基準が公表された時には今後車検では必ず新基準に適応させなければ違法となるかのように心配するライダーさんも多かったようです。

少し注意しておきたいのが、2016年からの新基準は一律に一定のbd(デシベル)を超えたものが違法扱いとなるのではなく、新車時に設定されたそれぞれの車両の基準を上回るような状態になった時に違法となるということです。

簡単にまとめれば、絶対基準であった騒音規制が、それぞれの車両ごとの相対規制になったということになります。
これが何を意味するかというと、購入をしたライダーたちがそのバイクをカスタマイズして純正品以外のものを取り付けようとするとき、以前よりも騒音が大きくなった場合に違反となるということです。

バイクのカスタマイズをするとき、より大きな音をさせるために改造をする人も少なからずいるため今後はかなり厳しくそのあたりが取り締まられることになります。

これからのマフラーカスタマイズでの注意点

新基準が適用されたことにより、今後バイクをカスタマイズする時にはパーツ選びを相当慎重にしていかなければいけません。
マフラーとして一般販売される製品についてもJARIなどの公的機関での試験をクリアしないと販売できないようになっているので、それまで当たり前に購入できていたメーカー品が新品購入することが不可能になったりします。

最も2016年以前に改造をしてその時には違法ではなかった車両については基準適用外となっていますので、そこにさらに改造を加える時には十分に注意をして行く必要があります。

ちなみに不正改造を行った場合、改造の実施者が6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金となる非常に厳しい処分が下されます。
さらに近隣で不正改造が疑われるバイクを見つけた人に対し、「不正改造車・黒煙110番」という窓口が設置されているので、ある日突然に取締に警察官が自宅に来るというようなこともありえます。