カテゴリー: 工具の使い方

  • ドライバーの種類・使い方

    実は豊富なマイナスドライバー

    バイクのメンテナンスではマイナスドライバーの出番はあまりありません。
    キャブレターやコンタクトポイント周辺で使うことが多く、それ以外の場面ではあまり出番がないのです。
    そのため何でもいいから一つあれば作業に困らないだろうと思っている人も少なくありません。

    しかし、バイクショップや工具店に行くとバイク用のマイナスドライバーはとてもたくさん販売されています。
    こまかくサイズの違いもありなんでもいいわけではないのです。

    マイナスドライバーの決め方

    ボルトやキャップボルト、プラスビスといったものに比べてマイナスドライバーはとても使う場面が少ないです。
    特に2000年以降のバイクにはマイナスドライバーを使う場面が無いというものも出てきています。
    実際のバイクメンテナンスでマイナスドライバーの出番があるのは配線カプラーの詰めを押し下げる作業やぴったりとくっついている部品を押し上げたり、キャップを開けたりといった作業が中心でマイナスドライバー本来の使い方とは違うことも多いです。

    しかし、中には古いタイプのバイクを愛用しているという人もおり、そういった人にとっては今でもマイナスドライバーは必須のアイテムです。
    プラスのドライバーと同じくマイナスドライバーもネジの溝にきちんと合っているものを使わなければドライバーも傷みますしネジ穴も傷みます。
    特にネジ溝よりも刃先が薄いドライバーを使ってしまうと溝がガタガタになり使えなくなることもあり注意が必要です。

    あまり使わないものだからこそバイクにきちんと合っているマイナスドライバーを選ぶことが望ましいです。
    ドライバーの幅が細ければ何でも使えると思っている人もいますが、細すぎてもネジ溝にダメージを与えるので正しい幅のものを選ぶようにしましょう。

    マイナスドライバーのサイズを決める要素は+ドライバーのような具体的な寸法ではありません。
    刃先の幅と刃先の厚みでサイズを決めていくので選ぶ際にはサイズを覚えるのが面倒と思われますがプラスドライバーよりもサイズはフィットしたものが選べます。
    しかし、工具メーカーによってサイズ表記が違うこともあるので間違えないようにしっかりと自分のバイクに合うサイズのマイナスドライバーを選ばなければなりません。

    小さいパーツなので細心の注意を払う必要がありますが、実際に同じサイズのマイナスネジをもってバイクショップに行き合うサイズのマイナスドライバーを選ぶことが最も失敗することなく適切なドライバーを選ぶことができます。
    小さいパーツなので落としやすいですからポケットや財布に入れるのではなくきちんと小さなジップ袋を用意して持って行くようにしましょう。

  • フックレンチの使い方

    実はとても使えるフックレンチ

    バイクのメンテナンスをする際にはナットを触る場面がたくさんあります。
    同じバイクの中にあるナットでもすべてが同じサイズ・同じ形ではありません。
    場所によって形状もサイズもばらばらであり、それぞれに応じたレンチを用意するのは大変です。

    また、バイクのメンテナンスにはスパナやメガレンチはナットを扱う作業で必須のものとされています。
    しかし、バイクの中にはスパナやメガレンチでは締められないような小さなナットもありますしうまく入れられない部分もあります。

    ナットはきちんと締めておかないとトラブルの原因にもなる重要なものです。
    そこできちんと締めることができるアイテムとしてフックレンチはとても重要なアイテムであり便利なのです。

    フックレンチの使い方

    ステアリングステムナットは締め付け具合によってハンドルの操作性が大きく変わります。
    ヘッドパイプの上にあるステムベアリングに加える圧力を決める重要なナットであり、締めすぎるとハンドルの切れが重たくなりますし、コーナリングを妨げる原因にもなるものです。
    もちろん緩めすぎてもよくないものであり、適度な加減が必要になります。

    ボルトやナットや締めきって止めるものですが、ステムナットは調整してちょうど良い加減にするという作業が必要な少し変わっているナットです。
    そのため初心者には加減が難しいですしスパナやモンキーレンチでは回せません。

    熟練した技術のある人はマイナスドライバーやピンポン地を使って調整する人もいますが、初心者は失敗をしてナットを壊すこともあるので避けるべきです。
    そこで、ステムナットを回すのにフックレンチはとても便利です。
    薄いプレートで円を描いて先端に突起を持っているフックレンチはナットに引っ掛かるデザインがされており、絶妙な締め付けができます。

    自宅にあればこまめにフックレンチを使ってステムナットの調整ができるので常に自分に合ったハンドリングの状態も維持できます。
    作業するのにナットを調整しやすいということで自分でやる際にも面倒に感じることなく作業できますし、作業中にバイクを傷つけてしまう心配もありません。

    ただし、フックレンチがあればすべての場所のナットを締められるわけではありません。
    バイクは先に述べた通りたくさんの種類のナットが使われており、それぞれに合うサイズのものや使いやすいタイプのものがあります。
    そのためフックレンチではうまく作業できないものもあるのです。

    そこで、リングスパナやモンキーレンチなどほかの工具についてもそろえておくことが必要になります。
    無理にフックレンチですべての作業をしようとするとナットがいびつになったりバイク本体に傷を付けたりするので避けましょう。

  • ピックアップツールの使い方

    持っていると便利なピックアップツール

    バイクのメンテナンスをするのには細かな部分の整備もあるため特別な工具があるほうが便利な場面もたくさんあります。
    特に小さなナットやワッシャーは外すときに手が滑って落とすことも少なくありません。
    落としてしまったパーツを探すのは困難ですし、バイクの中に落ちてしまったら自分ではどうにもならずバイクショップに持ち込んで解体して取り除いてもらわなければならない状態のちいることもあります。

    そこで、細かなパーツを取り出す作業をする際には落とすことを防ぐための工具を持っていると便利であり、そのような役目を果たしてくれるのがピックアップツールです。
    無くてももちろん作業はできますが、あるとトラブルにも対処できますし作業がスムーズに行えて安心できますからぜひ入手しておきましょう。

    ピックアップツールの使い方

    エンジンのオーバーホールやメンテナンスをする中でボルトやナットが落下して手の届かないような場所にある場合、指も入れられないことがほとんどです。
    ドライバーを入れて取り出そうとする人も多いですが、ドライバーが届かないことも着磁せずに困ることも多いです。
    そこで使うアイテムがピックアップツールであり、とても簡単に取り出せます。

    ピックアップツールのなかにはマグネットタイプのものがあり、見えている場所でも手が届かないようなところにナットやボルトが落ちているときにはピックアップツールを入れれば先に着磁して取り出すことができます。
    もしも見えない場所にあるという場合でも、とりあえず中に入れて動かすと先端の磁石のおかげでくっついてきてくれて見つかるということもあります。

    シンプルな道具ですが、バイクショップや工具店に行くとたくさんの種類のピックアップツールが販売されていてどれを買えばよいか迷うことも少なくありません。
    狭い場所へのアクセスが良い細いタイプであったり、磁力が強く重たいものも持ち上げることができるものであったりといろいろな商品があります。
    そこで自分が使いそうなタイプを考えて購入するようにしましょう。

    磁石が強いタイプは重い荷重にも耐えられるし少し離れた場所に落ちているものも取れそうで便利に思われがちです。
    しかし、磁力が強いということは磁石が大きくなるために細い場所に入りきれない可能性もあります。
    そのため、1本だけ購入して手元に置いておきたいという場面では不適です。

    そこで1本だけ購入するということを考える場合には使い勝手の良い細長いタイプのものが便利で多様できます。
    先端部部が直線のものとフレキシブルタイプのものでアクセス性が多いものとあり、バイクの形状によって使いやすいものを選ぶようにしましょう。