ブレーキフルード交換

オイルを追加する

バイクのブレーキフルードとは?

バイクのブレーキには、ブレーキフルード(ブレーキオイル)と呼ばれるブレーキを作動させるために重要なオイルが入っています。ブレーキフルードはオイルであるため、環境の変化や温度、熱などによって徐々に劣化してしまうのです。

ブレーキフルード交換を放置しているとブレーキの利きが悪くなってしまい、走行に置いて危険を伴ってしまうこともあります。ブレーキフルードの交換方法について、詳しく見ていきましょう。

ブレーキフルードはブレーキでどんな役割を果たす?

ブレーキフルードは、油圧式ブレーキにおいてはなくてはならない存在です。バイクのブレーキはディスクブレーキですが、このディスクブレーキがどのように作動するのかを見て、ブレーキフルードの役割を確認しましょう。

バイクのブレーキを握ることでマスターシリンダーが作動し、ブレーキフルードを押します。ブレーキフルードがキャリパー内のピストンを押し出し、ピストンが押し出されることでブレーキパッドがローターに押し付けられ、摩擦がかかることでブレーキがかかります。

ブレーキフルードの交換時期はいつ?

ブレーキフルードは油なので、水分が含まれてしまうとブレーキが正常に作動しなくなってしまう可能性があります。
ブレーキフルードは湿気に弱く、湿気が長年にわたって蓄積されるとフルード内の油分が少なくなり、劣化してしまいます。
水分が多くなってしまったブレーキフルードは、「ペーパーロック現象」というものを引き起こします。これは簡単にいうと配管内が水分から発生した蒸気で覆われ、先ほど説明した仕組みに置いてキャリパー内のピストンを押し出せなくなり、ブレーキのかかりが悪くなってしまうのです。

こういった事態を避けるためにも、ブレーキフルードの交換は定期的に行うことが大切です。目安としては、走行距離が10,000キロに達した段階、もしくは1年~2年ごとに交換することで、ブレーキの性能を維持できるでしょう。

ブレーキフルードの交換手順

ブレーキフルードの交換は、「重要保安部品」に指定されている部品であるため自分で行うのは基本的にはやめておいた方がよいでしょう。手順を間違ってしまうとブレーキが利かなくなるような事態も想定されるため、基本的にはプロの手によって交換してもらうべきです。

ブレーキフルードの大まかな交換手順は、フルードを抜いて新品フルードを注入し、ブレーキレバーを押したり緩めたりするなどして微調整をかけていく必要があります。この調整部分が知識や技術がない人にとっては非常に難しいため、やはり基本的にはバイク専門店等で調整・交換をしてもらった方が良いでしょう。