バッテリーが上がった場合のエンジン始動

バッテリーが上がったら、慌てずに落ち着きましょう

ふとした拍子に上がってしまうことがある、バッテリー。
気を付けていたはずなのに、ある日ちょっとした拍子に上がってしまい、気が付いたらバイクが動かなくってしまっていたという経験をしたことがある方は珍しくありません。
初心者ライダーで知識がない方の場合は、慌てて警察に電話をしてしまう方もいるでしょう。

ですが、バッテリー上がりそのものは、決して大したことはありません。
適切な対処方法、適切な対応策を取れば、全く怖いものではないのです。
早まった行動をしてしまわないように、あくまで冷静に、落ち着いて対処するように心がけましょう。

他のバイクから電気を貰う方法について

バッテリーが上がってしまった際にもっとも簡単な対処方法は、他のバイクから電気を貰う方法です。
ブースターケーブルを搭載していれば、このケーブルを利用して、他のバイクからバッテリ―のために電気を分けてもらうことが出来るでしょう。
対応ケーブルさえあれば、車のバッテリーから電気を分けてもらうことも可能です。

方法としては、自分のバッテリーと、電気を分けてもらえるバッテリーを、ケーブルでつないでエンジン始動をするだけ。
もらう側はエンジンを掛けたらそのままで、渡す側は、エンジンを掛けたらアクセルの回転を維持して高めにキープすれば完了です。
そのままエンジンを掛けておけば、バイク同士の場合はこの状態でバッテリー充電が可能になります。

車の場合は、エンジンを掛けたらすぐにケーブルを外すことが大切です。
バイクと同じようにそのまま接続をしていると、バイク破損の原因に繋がりますので注意をしましょう。

押し掛けでエンジンを掛ける方法も

クラッチレバーがあるタイプのバイクであれば、押し掛けという方法で、自力でバッテリー切れを対処する方法もあります。
確実な方法というわけではありませんが、高い確率でエンジンを始動することが出来る、応急処置的方法と言えるでしょう。

平らな道か緩めの下り坂でバイクをスタンバイし、イグニッションスイッチを入れて、キルスイッチをRUNに設定してから、クラッチレバーを握って2、3速に入れます。
レバーを握ったままバイクを押していき、勢いに乗ったらシートに勢いよく腰を下ろして、同時にレバーを放しましょう。
上手くいけば、この方法で一時的にエンジンが始動します。

エンジン始動後、再度レバーを素早く握って、アクセルを少しずつ回転させていきます。
一度バイクを降りてギアをニュートラルに入れたら、回転数を2~3000にキープして、バッテリーに充電を行っていけば完了です。

あくまで位置的対処方法なので、その後必ず、改めてバッテリーを充電するようにしましょう。