冬眠とオイル交換

バイクの冬眠とは?

動物たちが寒い冬を越すために編み出した方法として知られている、冬眠。
冬の間に出来るだけ眠って過ごし、春、暖かくなったら活動を再開するこの冬眠ですが、バイク用語としても利用されていることをご存知でしょうか?

バイクの冬眠の意味合いは主に二つあります。
一つは、動物と同じように、冬場のみ使わずに保管して、春になったら使い始めること。
もう一つは、季節に関係なく長期的に利用をせずに保管しておくことを指します。
どちらの場合でも、長期的に利用をしない場合は、適切な方法で、冬眠をさせる必要があるでしょう。

動物たちの冬眠も、やり方を間違えると死んでしまう恐れがあります。
バイクが冬眠を越せずに死んでしまわないようにするためにも、冬眠前の準備や、冬眠後の方法を考えておくことが大切です。

冬眠に入る前に準備をするべきことは?

冬眠前にはまず、このようなことを行うようにしましょう。

まずは、ガソリンを出来るだけ満タンに入れておくことが大切です。
ガソリンがタンク内にいっぱいに入っていると、タンク内の錆を防ぎ、ガソリンホースなどの劣化を防ぐことが出来ます。
また、キャブレター内のガソリンは抜かないと、ガソリンが腐ってジェット類に詰まりますので、エンジンを掛けてガス欠状態にしておきましょう。
ガソリンコックは、忘れずにオフにしておいてください。

次に、保管する場所は、ガレージの中や倉庫など、出来るだけ雨風に当たらない、温度の変化が少ない場所にすることが大切です。
余りにも過酷な環境に放置すると、外からダメージが蓄積していき、冬眠明けにはボロボロになっている可能性が高いでしょう。
カバーを掛けることも忘れずに、出来るだけ空気に触れないように密閉するように心がけてください。

三つめは、タイヤに空気を入れておくことです。
通常の通りに入れておけば問題ありませんが、タイヤの空気があまりにも抜けていると、冬眠中のパンクに繋がる恐れがあります。

そして、バッテリーの充電を忘れずに行い、ターミナルは外してしまいましょう。
外しておかないとショートする可能性が高いので、十分注意が必要です。

冬眠明けに行わないといけないこと

冬眠を空けには、すぐに走らせるような真似をしてはいけません。
動物と同じように、起き抜けはこのようなことに気を付けましょう。

まずは、バッテリーの充電、ガソリンの入れ替え、タイヤの空気入れを行ってください。
冬眠前に行った状態のまま利用すると、バイク故障の原因に繋がります。

次に、オイルの状態を確認し、全体のバイクの状態を確認したら、少しずつ走らせてみてください。
問題なく走ることが出来れば、無事に冬眠明けです。
いつも通りにバイク滑走を楽しみましょう。