カムかじりとその対策

カムかじりは致命的傷になることも

カムかじりとは、何らかの原因でカムシャフトの表面に傷がつく状態のことを指します。
かじるとも呼ばれるこの状態ですが、車種によってはさほど珍しくはなく、日常茶飯事的現象であると考えられているようです。

ですが、カムかじりがあまりにも深く激しいと、走行時に異常が表れるケースも多く、放置すると、良いことは一つもありません。
カムかじりは万が一起きてしまったら即座に対応をすることはもちろん、日頃から、カムかじりが起きないように、運転方法に気を配ることが大切です。
これを起こさないようにするためには、このようなことに気を付ける必要があるでしょう。

カムかじりを起こさないためには?

そもそもカムかじりが起きる一番の原因は、カムシャフトが滑らかに働かず、シャフトどうしが傷つけあってしまうことが一番の原因と考えられています。
その他にも様々な原因が挙げられますが、具体的には、このような部分を改善することで、カムかじりを大幅に減らすことが出来るでしょう。

まずは、オイルの粘度に注意するということです。
オイル粘度はメーカーによって異なりますが、低粘度のオイルを利用してしまうと、それだけで滑りが悪くなり、かじりやすくなる傾向があります。
その為、必要以上に低粘度のオイルを利用しないように心がけてみましょう。

次に、定期的にオイルを掛けることを忘れないようにするということです。
定期的に潤滑油であるオイルさえかけていれば、カムがかむことはまずありませんので、自己メンテナンスを行いましょう。
自分でやるのが難しいという場合は、お店に依頼をしてしまうのも一つの方法として挙げられます。

三つめは、利用するオイルは出来るだけ、高温に強い油膜保持性能の高いものを使うということです。
カムかじりが起きやすい原因の一つに、オイルはかけているものの、バイク稼働時の熱に耐えられず、結果カムかじりが起きてしまうというケースがあります。
日頃からよくバイクを利用しているという方、長時間乗ることが多いという方は特に、こうした対応をすることで、カムかじりを大幅に防ぐことが出来るでしょう。

このように、利用するオイルに関して、いくつか工夫を行うことで、カムかじりは圧倒的に防ぐことが可能になります。
カムかじりを本格的に起こしてしまったら、修理が面倒くさく、代金もかさんでしまいますので、事前に防ぐことが出来るように対策をしておくことが大切です。

また利用するオイルにこだわりを持つほかにも、オイル交換の際に、フィルター交換をすることを忘れてはいけません。
毎回行う必要はありませんが、二、三回に一回は、必ずフィルター交換を行うことをおすすめします。