お酒以外にもアルコールを含む食べ物があるので注意
エナジードリンクを飲んだだけで飲酒運転と判定されることは、基本的にはありません。
飲酒運転の判定は、血中アルコール濃度が法律で定められた基準値を超えているかどうかによって行われます。
エナジードリンクに含まれる成分はアルコールではないため、これを飲んだだけで血中アルコール濃度が上昇することはありません。
エナジードリンクに関して誤解を招く可能性があるのは、エナジードリンクに含まれるカフェインなどの刺激物が一時的に反応速度や判断力に影響を及ぼすことがあるためです。
カフェインは中枢神経を刺激するため、過剰に摂取すると手の震え、不安感、心拍数の増加などを引き起こすことがあり、これが運転能力に悪影響を与える可能性があります。
しかし、これは飲酒運転の判定とは異なり、あくまで運転能力が低下する可能性があるという点に留まります。
ただし、エナジードリンクや栄養ドリンクのなかには微量のアルコールが含まれているものもあるかもしれません。
そのような飲料の場合、それらに含まれる覚醒効果がアルコールによる酔いの感覚を鈍らせることがあります。
この結果、自分が思っている以上にアルコールの影響を受けているにもかかわらず、その認識が低下し、運転に出るなどの危険な行動を取る可能性があります。
これはもちろん法律に違反する行為です。
とはいえ、基本的にエナジードリンクを飲んだだけで飲酒運転と判定されることはありません。
注意したいアルコールを含む食べ物・飲み物
お酒以外にも、アルコールを含む食べ物や飲み物は存在します。
そうしたものを摂取した後に運転する場合、予期せぬ形で血中アルコール濃度が上昇するリスクがあるので注意が必要です。
料理で使われるアルコールとしては、ワインやビール、日本酒などを使った煮物やソースが挙げられます。
調理過程でアルコールの大部分は蒸発することが多いですが、完全には除去されずに残ることもあるでしょう。
特にフランベなどの方法で調理された料理やアルコールを含むデザート類、たとえばリキュールを含むチョコレートやケーキなどは、意外と高いアルコール含有量になることがあります。
発酵食品についても注意が必要です。
キムチやサワークラウト、一部のパン(特に酵母を多用する種類)の場合、発酵過程で微量のアルコールが生成されることがあります。
大量に摂取した場合には血中アルコール濃度に影響を与える可能性があるため、運転前の摂取は注意してください。
加えて、市販されている一部のシロップや咳止め薬にもアルコールが含まれている場合があります。
もし使用する場合は使用前に成分表示をよく確認し、アルコール含有量に注意するようにしましょう。