チェーンのメンテナンス

メンテ具合がわかりやすい部分

バイクの整備を日常的に行っていると、街中でバイクを見かけると真っ先に目が向いてしまう部分があります。
チェーンやスプロケットの部分を見て、「このバイクのオーナーさんはきちんとお手入れをしているな」「このバイクのオーナーさんは全く手入れをしていないな」という違いが判断できるのです。
日常的に行ないたいチェーンのメンテナンスは、決して難しいものではありません。
基本的な流れとしては、洗浄と注油を行うことになります。

ドライブやスプロケット周辺

チェーンのメンテナンスを行う際に毎回行う必要はありませんが、2回に1回くらいの割合でドライブやスプロケット周辺の洗浄も行って下さい。
この部分はグリスがせり上がってしまいゴミを呼び込んでしまって故障の原因にもなりかねません。
まずはカバーを取り外してからスプロケットをチェーンクリーナーで洗浄し、古い歯ブラシを使って汚れをしっかり落とします。
周辺にはゴミが溜まっている場合があるので、丁寧に落とすようにしてください。

チェーンの掃除

チェーンの掃除は本来であれば走らせるたびに行うのが理想的です。
しかし、実際にはそこまでメンテナンスを行うのが難しいため、最低でも2千キロに一回は行うようにするのが目安と考えてください。
この間に、洗浄は行わなくても注油を行った方が良いです。

オーナーさんによっては一週間に一回は洗浄をしているという人もいれば、普段は忙しくてあまり走らせられないので3ヶ月に一回くらいしかしていないという人もいます。
いずれにしても、走行させると泥やホコリを呼び込んでしまって汚れが生じるのは間違いないので、少しでも長持ちさせるためにも定期的なお手入れを施すようにしてください。

チェーンを洗浄する際にはタイヤが汚れてしまわないようにダンボールや新聞紙などで保護してください。
チェーンクリーナーを吹きかけて歯ブラシでこするとキレイに汚れが落ちます。
全体的に歯ブラシをかけたら柔らかい布を使ってチェーンを拭き取っていきます。
この時に汚れが残っている場合には、もう一度クリーナーを吹きかけてから拭き取りましょう。

チェーンクリーナーが乾いたら注油を行ないます。
チェーンの隙間にしっかりオイルが染みこむようにしながら注油をして、チェーン全体にしっかり油が馴染むようにしてください。
この時、リアタイヤを回転させながら馴染ませると良いですが、エンジンをかけながら注油をすると危険なので十分注意してください。
最後に余分な油を軽く拭き取って完了です。

基本的なお手入れはたったこれだけなので、作業時間としては慣れると30分もあればすぐに終わってしまうでしょう。
大事な愛車にいつまでも乗り続けることができるように、こまめな洗浄を心がけてください。