エンジン焼き付きへの対策

バイクエンジンの焼き付きが起きたらどうなる?

焼き付きとは、エンジン内部にあるピストンやシリンダーなどを始めとした部品類が、何らかの原因で溶けてしまい、エンジンが稼働しなくなる状態を指します。
熱によってエンジンに関係した金属部品が高熱をもってしまうため、焼き付きと呼ばれているのです。

焼き付きが一度起きてしまっても、状況が軽ければ、走行時に影響が出ない場合も多く、気が付かれずに過ごしているという方も多いと言われています。
ですが、熱が冷めても金属が溶けてしまっていては話になりません。
部品が変化している状態になるまで焼き付けが起きていると、バイク走行に多大な悪影響を及ぼすと言えるでしょう。

焼き付きを放置してしまうと、焼き付きの原因を放置していることに繋がります。
この原因は、バイクに致命傷なダメージを与える傾向がありますので、一刻も早く対策を練る必要があるでしょう。

焼き付きが起きる原因はエンジンオイルにある

焼き付きは、金属と金属が擦れる際に、金属同士が滑らかに擦れずに、摩擦熱が発生した結果、熱が発生してしまうことが根本的な原因です。
その為、摩擦熱が起きないようにスムーズに擦れれば、焼き付き自体が発生せずに済むでしょう。

摩擦熱が発生する大きな原因として挙げられるのが、エンジンオイルによるものです。
エンジンオイル量の不足、オイルの粘度不足、オイルの質の悪化など、オイルが原因により上手く金属同士が働かず、焼き付きが起きることがほとんどでしょう。
その為、エンジンオイルさえきちんと対処しておけば、大体の場合焼き付きは起こらずに対処することが可能です。

定期的にエンジンオイルの追加補充をすることはもちろん、粘度が違うオイルを入れないようにする、古いオイルは入れ替えるなどの対策を行うことが大切です。
こうしたメンテナンスをこまめに行うようにすることで、焼き付きを防止することが出来るでしょう。

焼き付きが起きてしまった時は修理ショップに急いで!

焼き付きが起きてしまった時は、自分で直すよりも、ショップに持って行った方が無難です。
日頃からメンテナンスをされている場合は話が別ですが、素人の場合は下手に手を出すと、取り返しがつかない事態に陥るケースも少なくないでしょう。
当然修理費用はかかりますが、出来るだけ早めにショップに担ぎ込む方が賢明です。

また、古いバイクの場合は、どんなにメンテナンスをしても、焼き付きが起こりやすくなっている場合もあります。
その場合は思い切って、新しいバイクを購入することを検討してみてください。
修理費用も決して安くはありませんので、下手をすると、修理費用でバイク一台買えるということになる場合もあるでしょう。