外国製のスクーター

乗りやすさが魅力だけど…

スクーターは日本でも幅広い年齢層の方が使用しており、様々な種類のスクーターが流通しています。
国産メーカーのスクーターも多いですが、最近は外国製スクーターの数も増えています。
国産の場合は取り扱っているメーカーが限られている一方で、外国製については様々なメーカーで取り扱っており品質も良いです。
国産以外にも外国製を選択肢の一つとして検討する方も多く、実際に愛用している方が増えています。

外国製のスクーターを所有するお客様が増えてくると、修理の依頼が入る件数も多くなってきます。
当店のお客様にもスクーターが好きで、アジアやヨーロッパなどのメーカー製スクーターを数台所有している方がいます。
国産メーカーの外観とは異なるカッコよさがあるため、入庫してくると他のお客様からどこのスクーターなの?とよく聞かれます。
外国製スクーターは国産とは異なるカッコよさがあり、乗り心地なども全く異なる点が魅力的だと考えている方も多いようです。

国産より修理が難しい!?

さて、そんな魅力溢れる外国製スクーターですが、修理の依頼を受けると困ってしまうことがあります。
日本の修理業者としてかなり痛い話なのですが、外国製のスクーターはなかなか部品を入手しにくいのです。
最近は日本でも外国製スクーターの人気が出てきたこともあり、販売代理店などに部品の在庫を確保するようにしているケースも増えています。
それでも古い車種になるほど部品を入手できるケースが少なくなり、なかなか思うように修理が進まないケースがたくさんあるのです。

今回修理を依頼されたヨーロッパにあるバイクメーカーのスクーターは、たまたま燃料ホースを取り替えだけで済んだため、すぐに部品を確保することができました。
しかし、難しい部分が故障していたため新品に交換しなければいけないという場合には簡単に部品が見つからないため修理することも難しいという状況になるかもしれません。
国内に部品がない場合には、メーカーの本社に問い合わせをしてみなければいけない場合もあるため、仮に部品が供給されていたとしても日本に届くまでには時間が必要になりますし、部品代としてもかなり高くつくことも予想されます。
場合によっては部品代よりも送料の方が高くなることも考えられるため、お客様にとっても腑に落ちない部分があるかもしれません。

修理を行う立場としては、明らかに故障している部分がわかっているのに修理するための部品がないばかりに修理ができないなんてもったいない話です。
できるだけ元通り走行できる状態に戻したいのですが、思うように直せないとなれば自分の不甲斐なさを感じてしまいます。
できれば、国内に部品のストックをしているメーカーの製品を購入していただいた方が万が一の時にも対応しやすいです。