自分で修理すると逆に高くつくことも…

失敗することもあるのです

大事に思っている愛車だからこそ、自分でお手入れをして長く乗り続けたいと考えるのは当然です。
自分の好きなバイクへとコツコツ時間をかけてカスタムするのも楽しいもので、休日になれば一日中でもバイクをいじっているという方も多いはずです。

バイクの修理やカスタムを自分ですると費用があまり高額にならないという利点があります。
修理店などに依頼するとどうしても工賃が発生しますが、自分で行うならかかるお金は材料費だけなので工賃分を安く仕上げることができるのです。
でも、場合によっては自分で修理すると逆に高くつくことがあるかもしれないというお話をご紹介します。

取り付け方を間違えていた!

今回ご紹介するお客様も、普段からバイクをいじるのが好きな方だったのですが、自分でマフラーの塗装をして取り換えてみたところ排気ガスが漏れて大変なことになり、これ以上は手の施しようがないとSOSを求めてきました。
実はこのような事例は決して珍しくなく、特にバイクいじりを始めたばかりの方に多いという印象を受けます。

早速バイクを確認してみたところ、エキパイのフランジが違う組み方をしていたことが原因だったようでガスケットに面圧がかからない状況になっていました。
また、エキパイとマフラーのジョイントガスケットが無残なくらいボロボロになっていたので交換することにしました。

更に、カバーの塗装を行う際に外したまま動かしたことでステーターコイルの配線まで切ってしまうといたようです。
配線を元通りにして組み立てをしようと思ったら、今度はガイドプレートも存在していません。
この部品も大事なのできちんと新しいものを取り付けることにしました。

アクセルが効かなくなった!

走行途中でいきなりアクセルが効かなくなったので見てもらいたいと来店されたお客様がいました。
当店のすぐ近くでアクセルが効かなくなったので慌てて自分で押して来店されたそうです。
このお客様も自分でバイクをいじるのが好きな方で、ひょっとしたら自分のやり方がまずかったのだろうかと不安そうな顔をされていました。

確認をしたところ、グリップ部分のアクセルワイヤーが切れていたことが原因でした。
お客様も心当たりがあったらしく、きっとあの時にワイヤーをラジオペンチでつまんでしまったのが悪かったのかな…と言っていました。
おそらくこの時につまんだ負担が時間と共に切断されてしまった結果を生んだのだと考えられます。

今回のように自分でバイクをいじったことが原因で結局はお金がかかることになってしまったという事例は少なくありませんが、少し高かった勉強料だと前向きに考えて次回は失敗することがないように慎重な作業を心がけると良いでしょう。
困った事が発生した時にはお早めにプロの元へどうぞ!