レンチにも様々なものがある
日常の工具としてもレンチは使う場面があるために、バイク初心者でもなじみのある人が多くいます。
メンテナンスをする際にはレンチは必要不可欠です。
バイクはたくさんのパーツを組み合わせており、組み合わせるためには溶接をするかナットやボルトでつなぐしかありません。
溶接をすると完全にくっついてしまい取り外すことができませんから、修理やメンテナンスのたびに開くような部分には不適です。
そこで、そういった部分にはボルトやナットが使われており、それを開閉するためにレンチは使われます。
スパナやメガネレンチ、ソケットレンチといったものは初心者が最初に揃えるべきレンチとして必ずあげられるものです。
しかし、持っているとぐっと作業の精度が上がるものとしてプライヤーレンチがあります。
ここではプライヤーレンチの特徴と使い方を紹介していきます。
プライヤーレンチの使い方
プライヤーレンチは通称掴みものと言われており、あごの部分に刻みが入っていて相手に食いつくことができます。
その中でもドイツのクニペックス社のものは使い勝手が良いと評判で多くの自動車やバイクメーカーをはじめとした製造業の現場で使われています。
特徴としてあご部分がつるんとなっており、フラットな構造です。
平行に開閉する口幅の調整はヒンジ部分にあるプッシュボタンを押すだけで簡単にワンタッチ操作ができます。
はさみのように2枚の部品が重なっているのが一般的なプライヤーレンチですが、クニペックス社のものは3枚構造となっています。
そのためねじりが必要な場面では剛性が確保されていて使いやすいです。
このように同じプライヤーレンチでもその特徴によって使い勝手が大きく違ってきます。
自分のバイクの様子によって合うものを選ぶとしっかりと握ってうまくナットやボルトを小さな力で回せるのです。
プライヤーレンチはその見た目から、モンキーレンチやスパナでも同等の効果が得られるのではないかと思う人も少なくありません。
確かにボルトやナットを開閉するという目的であればどちらでも同じ効果が得られます。
しかし、使ってみればわかるのですがモンキーレンチやスパナとプライヤーレンチとでは密着度が全く違いその力の入れ加減が違うのです。
そのためボルトやナットの角部分に優しいレンチもプライヤーレンチは言われています。
長くバイクに乗るためには定期的なメンテナンスが必要であり、その都度多くのナットやボルトを開閉することになります。
そのため作業は少しでも楽に行いたいですし、ボルトやナットに負担のかからないものにしたいものです。
そこで、プライヤーレンチはとても優秀であり使い手にとっても楽に操作できるアイテムなのです。